眼内コンタクトレンズ(ICL)手術体験談〜手術を受けることを決めるまで〜

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おはじぇみ🤙🌹
初めましての方も、いつもきてくださる方もありがとうございます。ジェミニです。

現役手術室看護師の私がICL手術を受ける体験談を記述していきたいと思います。

ありのままに全てを記載しようと思っていますので、迷っている方や興味のある方にはぜひ読んで頂ければと思います。

こんな人にオススメ
  • 眼内コンタクトレンズ(ICL)手術に興味がある
  • 手術を受けたいが不安がある
  • 手術を決めたプロセスを知りたい
目次

ICLとは?

ICL・フェイキックIOL・眼内コンタクトレンズ・永久コンタクトレンズなどと言われるものは同じことを指しています。

眼内コンタクトレンズ = ICL(Implantable Contact Lens)

フェイキックIOL(有水晶体眼内レンズ)を眼内に挿入して治療する手術です。

眼内レンズ:IOL(IntraOcular Lens)→白内障手術挿入する人工の水晶体付レンズのこと

フェイキックとは水晶体のことを示していて、屈折矯正手術では水晶体は操作しないのでフェイキックIOLと言います。

ICLを受けようと思ったきっかけ

当記事をご覧いただいている方の中には、ICL手術を受けるかどうか悩んでいる方がいらっしゃると思います。

私がどのような悩みから、手術を考え、どう考えて決断したのかをお話ししたいと思います。

※手術を推奨する記事ではありません。手術を受けるかどうかの判断は自己責任でお願いいたします。

目の悪い人生

  • メガネの使用は小学校6年生から
  • コンタクトレンズ使用は中学1年生から

約15年の矯正視力人生であり、ソフト・ハード・カラーコンタクトレンズなど色々使用してきました。

現在のコンタクトレンズの度数は、左右−7.0 乱視あり

高校生になる頃には、視力0.1を切っており、20歳を過ぎてから乱視の出現、現在も視力低下は止まらずにいます。

視力検査のCたちは、全く見えません。まるの形であることがわかるのが上から1.2個位です…

家族歴で言うと、両親ともに視力0.1未満。妹も0.1未満で、家族4人視力は悪いです。

矯正視力での生活

中学生になって体育の時間にメガネで活動するのが怖く、コンタクトレンズを開始。

高校生の頃は、メイクを始めカラコンを入れたい!となるもお金がないので、度なしカラコンを度入りの透明カラコンの上につける2枚付けや1dayを何日も使用したりして、ものもらいや結膜炎・目に傷がついて痛いなどのトラブルを起こしていました。

今考えると若いって怖いです😂叱ってやりたい…

大学生の頃は、朝から学校へ、そのまま朝まで飲んだり、バイトしたりなどで、コンタクトの着用時間が長く、この頃もトラブルも何度か経験しつつも、コンタクトの使用を続けていました。

らすぱちゃん

コンプライアンスの悪い患者ですね〜全く。

強度近視+乱視のため、メガネをかけると眼はとても小さく写る。
何より自分のメガネ姿はコンプレックスでした。
メガネで学校へいくなんて絶対に嫌で、眼帯つけてなんとか片目コンタクトで行っていましたね。

また、社会人になってからも、病院で看護師をしているため、夜勤があります。

どうしてもコンタクトを長時間着用することが多いのが現状です。

特に今は、手術室で勤務しているため、メガネのズレを治すことなどができない状況や赤ちゃんの髪の毛の様な細い針糸を扱う時はメガネでの矯正視力では見にくいということもあります。メガネで手術室勤務している人ももちろんいます。

私は、長時間着用のリスクをとってコンタクトを着用していました。

眼科の先生からは、1日12時間以内のコンタクト着用を勧められていましたが、ずっと守っていませんでしたね。

それでも、特に問題なく過ごせていたので視力矯正手術は興味があるけどリスクもあるしコンタクトでいいやと思っていました。

手術を受けようと思ったきっかけ

2019年の年末くらいから、夜勤で朝までコンタクトをつけているのがしんどくなるようになりました。

目が充血したり、目が痛くなったりすることが増え、我慢できずメガネで出勤することが何度かありました。

ジェミニさん?誰かと思った〜!

スタッフにも医者たちにもたくさん言われ、まず目が調子悪いのにココロまで元気なくなっちゃうじゃないの😭

眼科へいくと、コンタクトの使用時間短くしましょうねそれが正論でしかない…

もともと仕事用にメガネを作っておらず、矯正力は弱くまずよく見えない。

夜勤や不調な日のため、仕事用にメガネを新調しましたが、メガネはメガネの見にくさがあるので私はとても疲れました。

そして、眼鏡を新しく作って1年がたちもうすでに視力が合わなくてよく見えないのです。

どんなレンズでも5000円💰

が、適応したことありません。重たいレンズか、目がほーーーんとにちっちゃくなるようなレンズになるため、いつも課金。

15000円のレンズで作った眼鏡も1年で合わなくなる…。

乱視も近視もまだ進んでいるのでありました。

そして、コロナウイルスの流行でマスク着用が必須の世の中に。

マスク×メガネ 

メガネが曇るし鬱陶しいし、私には耐えられない😂という感じでした。

このままコンタクトつけられる時間がどんどん短くになったらどうしよう

という不安な時期に、ちょうど職場のスタッフでICL手術をした人がいました。

色々話を聞いて、今の目の状況もあり、真剣に考えようと思ったのでした。

リスクに対する不安

情報収集

ICLはまだメジャーな手術ではない・長期の臨床結果がわからない

これはよく言われることですね。

情報が少ないと言うのは不安要素になります。

新しい手術と思われがちですが、1998年から日本では行われており、厚生労働省の承認が得られたのが2010年からとなっています。

本当に情報が少ないのでしょうか?

ICLの手術についてよく理解するということが不安を取り除く要素になると思います。

目の解剖整理や手術がどのように行われるのか、合併症にはどんなことがあるのかなどの基礎知識はナースであるため理解スムーズでした。あとは、体験記を色々読んでみるなどしました

医師ではないため、ここで詳しく説明をすることは控えますが参考にしたサイトを載せておきますね。

白内障の手術と似ている点

眼内にレンズをいれる手術では、保険適応の白内障の手術(IOL)があります。

私も実際に手術室でたくさんの症例を見てきました。

全く同じではないものの、水晶体を操作せずに有水晶体眼内レンズを入れるICLは、手術手技の面で言えば不安をあまり感じませんでした。

ただ、術後の長期成績という点では

  • 白内障の手術をする人の年齢層は60〜80代が多いので20年後・30年後の成績というのはあまりよくわからない。
  • そもそも高齢者は、感覚機能の低下があるため、20代の自分と同じ様には考えられない

ということがあげられます。

若年性白内障で外科医が手術を受けた時も担当していましたが、術後経過良好で眼内レンズ挿入により近視矯正もされて裸眼生活になっていました。

また、白内障を発症した友人がおり20歳でIOLを行っており術後10年立っても問題なく過ごしている姿も知っています。

白内障の疾患から、眼内レンズを挿入して裸眼生活となった身近な若い人が快適に過ごしている姿は安心です。

  • 自分が日常でよく見ている手術
  • 短時間で終わる
  • 再手術の可能性が低い

という安心感はありますが

術者により、時間は大幅に変わる=苦痛度が変わるというのも感じているので、医師選びは大切だと思っています。

自費診療の治療であることからも、病院選びは重要になると考えてたくさん調べました。

眼内コンタクトレンズ手術を受けた知り合い

芸能人で手術をされた人が何人もいますが、身近な人ではあまりいないというのが現状ではないでしょうか?

自分が手術を受けるにあたって、職場の手術を受けたばかりのスタッフ以外にはいないのか探してみると3名ほどいました。

私よりも視力の悪い人、良い人それぞれいましたが以下が経過です。

  1. 10年前に手術、視力低下はなく裸眼でずっと生活できていると。50代であり老眼が出てきた
  2. 5年前に手術、視力低下なく術後良好であり裸眼生活ができているとのこと
  3. 3年前に手術、術後視力は問題ないが、ドライアイが生じ目薬なしでは生活できなくなった

いい話ではないこともやはり出てきます。

保険適応だろうが、自由診療だろうがノーリスクな手術はありません

リスクを受け入れられるかどうかです。

自分に合併症が起こるかどうかは、「神のみぞ知る」

得られるリターン(裸眼生活)より手術を受けるリスクを許容出来ないのであれば、手術をしないのも手です。

人生は、常にリスクとリターンが隣り合わせです

コンタクトレンズなら安心?

正しく使用・管理できなければコンタクトレンズも目のトラブルや視力低下が起こります。

現状コンタクトで何も問題がなく快適に過ごせているのであれば、ICLを受けないというのも選択肢の一つだと思います。実際私もそうでした

手術によるリスクは回避できるが、コンタクトそのものにもリスクがある

メガネが最強?

メガネをすることによる視力低下や目のトラブルはないですから安全面では一番ですね。

見た目という点では、眼鏡は大きくかかわってきます。

また目から離れている視力矯正ですので、矯正できる力はコンタクトより劣るという点はあります。

リスクはないが大きなリターンも得られない

レーシックについて

視力矯正といえば、IOLよりレーシックが有名ですね。

レーシックは、角膜を削ることにより屈折を矯正するものです。

結果を先に述べると、私の視力ではレーシックは適応外であることからICLと迷うと言うことはありませんでした。

治療が流行った時期にはもちろん注目しましたが、長期の成績がわからないことはここでも不安要素でした。

また、技術認定などがなく低価格でいろんなクリニックがやっていると言うこともあり医師選びにも不安がありましたね。

実際にレーシックを行った人は周りに11名います。

  • 1人は術前よりドライアイ感が増した
  • 1名はアイメイクをすると頭痛するようになった(詳細は不明)
  • 術後10年経過したが、視力の低下はなく快適である
  • 2名を含む全員が「やってよかった」と言う

視力の戻り(視力低下)が起こってきている人が2名います。

私の場合は、ICLしか選択肢がなかったのでICLを選択しましたが、どの治療が自分とって最適かは人それぞれです。

ICLを受けようと適応検査に行った友人は、裸眼でぎりぎり生活できる視力(コンタクト−0.25)で、ICLの適応ではなく(やれないことはないがやる必要がないのではとのこと)レーシックを勧められたそうです。

私もレーシックについてはあまりいいイメージがありませんでしたが、オペを受けるクリニックで説明を聞き、リスクはもちろんありますが悪い治療ではないと認識が変わりました。

信頼できる病院・医師と自分に合った治療法を選択しましょう

リスクとリターンを考える

合併症のリスク

感染

失明のリスクにもなる術後感染。

これは一番怖いですが、手術全てにおいて感染はリスクです。

だから私たちはオペの時は、ガウン・マスク・手袋🧤をしているのです😇

過矯正・レンズが合わない

術前検査をしっかりやってくれる病院を選択することでリスクを下げることができます。

また、医師と術前にしっかりとコミュニケーションを取り矯正レベルなど相談しましょう。

術後のフォローがどうなっているかなども重要なポイントになりますので確認必須です。

手術を受けた人たちから聞く言葉

朝起きて、まずメガネを探さなくて良い

生活できないレベルの近視の皆さんは、分かりますよね?

まず、朝起きたらメガネを探します。

そうでなければ、何も見えないからです。

朝起きてメガネを探さない生活なんてもう記憶のかなたです。

リスクをとった結果得られるリターンはかなり大きいものである

と私は考えました。

では、いつ手術を受けるのかを考えます。

人生の中でいつに重きを置くか

ICLに関しては45〜50歳を過ぎると手術を行うことができません。

歳を取れば、老眼にもなり眼鏡をすることになるでしょう。

いつ裸眼で生活したいのか

  • 今を可愛く生きたい
  • 夜勤をする生活の中で快適に過ごしたい
  • メガネ×マスクの不自由さから脱したい

特に、子育てを考えたときには裸眼で過ごせることは快適な生活に直結するだろうと考えています。

寝不足が続く子育て期間、寝れるときに少しでも寝る

コンタクトしたまま寝る?メガネしたまま寝る?
裸眼が一番です。

夜中に子供に起こされても、メガネを探さずに授乳や対応ができる。

私は、今から2〜30年のクリアな視界を重要だと判断して、今手術を受けることを決めました。

若いうちに受けた方がお得

手術代は保険適応外です。

レーシックに比べると手術代が50〜80万程度と高額なICLですが、維持費はかかりません。

維持費のかかるコンタクトをずっと使い続けることを考えると早いうちに手術をしたほうが、生涯の矯正視力にかかる費用は安くなります。

コスパだけで手術を受けることを判断するのはおすすめしませんが、コンタクトレンズを使用している人でICLを受けることを迷っている人は一度費用について考えてみると良いかもしれません。

終わりに

基本的な手術の方法や適応などは、眼科のサイトなどに詳しく書いてありますので参照していただくのが良いと思います。

私が手術を受けることの意思決定までのプロセスをお伝えしました。

リスクとリターンをどう取るか

人生において全てがそうではないかと思います。

迷っている方は、一つの例としてみていただければ良いと思います。

術前検査の実際や、病院選びについてなども記事にしていこうと思っています。

See you again!

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