現役オペナースのICL手術体験レポート~実況中継しながら手術を受ける!?~

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おはじぇみ🤙🌹
初めましての方も、いつもきてくださる方もありがとうございます。ジェミニです。

ICL(眼内コンタクトレンズ)の手術を受けてきました。

オペナースがお送りする手術レポです!

※個人の私見で書いておりますのでご了承ください

目次

手術の流れ

STEP
消毒

まず、消毒用綿棒で目から鼻にかけて左右それぞれ消毒を行います。

ここからはもう顔を触ったりはできません!

STEP
洗眼

PAヨードで洗眼をしていきます。

ベースンを渡され、顔に押し付けて目を洗った水がベースンに入るようにします。

吸い飲みみたいなので、目をジャバジャバ洗います。

眼科のオペでもこの洗眼が私は痛々しいというか、なんだか見てられない処置の一つでした

看護師

右を見て下さい。次は左です。上見て下さい。下見てください。

自分的には見ていられない処置をされているので、叫びたい気持ちになりましたけど、実際は麻酔が聞いているので特に何も感じませんでした(笑)

STEP
オペ室へ入室

S:よろしくお願いします。 O:歩行入室

椅子に座るとリクライニングであおむけに!

そう!眼科の手術はこのタイプの手術台がいい!IOLだと高齢者ばかりで平らなベッドで体位を取るのが案外大変なんだよなあ~!

手術直前に何を考えているんだ?

SpO2モニター(経皮的動脈血酸素飽和度・体の中の酸素を測るモニター)を装着し、笑気麻酔のカニューレを鼻に装着。

オペナース

流しちゃって~

初めての笑気麻酔!!!!!!

鼻からスースーめっちゃ吸い込みました。

どんな感じ?どんな感じ?

!?何も変わらないんだけど。。。

笑気麻酔を手術室で使ってるのは見たことがないので、効果の出方は教科書的な知識しかないのですが、それでも私には何の変化もなかったように感じました。

STEP
ドレーピング

丸穴ドレープでドレーピングされ、アイドレープシールでまつ毛を固定されました。

準備が整うと執刀医登場し

先生

よろしくお願いします。リラックスしてね~

リラックスできるわけ、、、、

開眼器をつけられ、目を強制的に開かれました。

こいつが一番痛かった気がする(笑)

4%キシロカインを点眼された模様

そして、適宜BSS(眼灌流・洗浄液)を目にぴゅーぴゅーかけられてました。

あ~IOLでよく見る光景だな~。
にしても、開眼器によって強制的に目がかっぴらき怖い

STEP
手術開始
先生

眩しい光が入りますからね。3つある光の一番下を見ていてくださいね。

私の視力では光はでっかい1つに見えました(笑)
マイクロの構造はわかるので、光の下の方を見ていました。

右目から開始です。

スプリング尖刃で黒目の上を切開され、フックかプローベ的なものが入ってきました。

白内障のオペした人たちみんなよく見えないっていうけど、明らかに目の中に入ってきているものが何となく見えて怖い!!!
痛くはない、麻酔ちゃんと効いてる。

2%Eキシロカインかな~?眼内にも麻酔をされましたね。

レンズ挿入のサイドポートも切開されました。

先生

これからレンズを入れていきますね~。まずは、正面を向いていてください。

白内障と違って水晶体を操作しないので、レンズ挿入になるのはやいな~。というか、まあまあ手術操作が見えて普通に怖い。。。

先生

はい、では右側を見るようにして下さいね~。押されますよ~
~。痛かったら言ってくださいね。

それなりに、押されている感じがありました。

痛みに関しては特に強く感じるものはありませんでした。

レンズは折りたたんだ状態で目に入ってくるのですが、それが広がった瞬間に視界がクリアになりました。

天井の電気が見える!マイクロのライト3つになった!!ひぇ~~~すご~~~~~

そして、ここからは術操作もよく見えるんですよね(笑)

看護師さんの顔がなんとなく見えるし、BSSのシリンジも見えるし、目を閉じたい衝動に駆られるというか。

開眼器しているから目は閉じれないんですけどね

見えていて怖いし、次に何されるか予想がつくから逆に怖かったです。

水族館の中にいるみたいな?感覚はなくガラスの下にいて、ガラスの上でこっちに水をかけられたりするみたいな不思議な感覚でした。

まな板の上の鯉とはまさにこの状態!

レンズの位置を調整するのが、結構ぐりぐりして気持ちのいいものではなかったです。

目の奥の鈍痛といった感じで、痛みを我慢できないといったレベルではなかったですが不快感はありました。

局所麻酔は、痛みは取れても押されたり触られたりする間隔は残るものです

ただ、ここでも私はずっと疑問に思うのです。
笑気麻酔とは???????
レベルクリア、頭の中で手術の実況中継繰り広げていてなんだこの時間。。
早く終わってくれ~~~~。

先生

洗浄するのでカウントよろしく~

60秒洗浄されて、傷口を閉じて(縫うわけではなく眼圧を使用して閉じます)

点眼薬をして右目の手術終了でした。

反対の目から涙とまらなくて、鼻涙管刺激されまくり鼻水ずるずるでしたわたし(笑)

STEP
左目の手術開始

ドレープをはがされ、新しいドレープを左目につけ今度は左側の手術です。

結構怖かったので、もう一回同じことするのかと思ったら正直早く終わってくれと思いました。

同じように麻酔をし、開眼器セット

左目の方が、開眼器の痛みが強かったですね。

目玉とれるとれるってくらい、目を開かれた気がします(笑)

手術開始:メス~

あれ、なんかさっきより明らかにメスで切られた痛みがある。

すいません、右側と比較して疼痛強いです。

一度受けた処置で、痛みを頭が認識するから痛いと感じているのか?とも考えましたけど、最初の切開が痛いなら麻酔は足しておいてもらおうと思い、伝えました。

浸潤麻酔をおそらく追加されて、手術再開。

同じように手術は進み、レンズを挿入。

今度はなぜか、レンズの位置調整の時間が右よりもやや長めに感じました。

鈍痛続き、

ううう、我慢はできるけど、早く終わってくれ。。と思ってました。

レンズの位置調整が終わったところで

先生

痛みどうですか?

なんとか、大丈夫です。

先生

なんとか!?我慢しないでいってくださいね、麻酔追加しますね。

レンズが入ったら、洗浄60秒と傷閉じて終わりだから麻酔を足したりするよりも早く終わってくれる方がいいよ~~~と思っていたオペナースがここにいます。(笑)

局所麻酔の手術でも、痛いと麻酔を追加しますが、術者は一度手を止めて麻酔をします。
麻酔薬もしみたりするので正直我慢できる程度の痛みなら早く終わる方がいいんじゃないかと、手術を自分が見てると思っていたのでそれがでちゃいました。

今回は、麻酔を追加してもらい、洗浄をして閉創・点眼をし手術終了しました。

開眼器をはずしてもらった時の解放感が最高でしたね。

STEP
モニタリング終了、退室

眼帯を両目につけられましたが、透明の保護眼帯なのである程度は見えました。

レンズ挿入直後でもそれなりに視力が出ていたので、へ~こんな手術室だったんだ~。と周りを見渡す私でした(笑)

やっと、執刀医の先生の顔も見ることができたので

ありがとうございました。

と伝えて、歩行退室。

術中のモニタリングは、聞いていた音としてはSpO2低下することもなく、PR(脈拍)も80台くらいだったと思われます。

私のカルテになんて書いてあるんだろうな。気になる(笑)

そして、待機室に戻るのでありました。

以上が現役のオペナースによる手術レポでした。

眼科で働く皆さんは、ちょっと違うんだけど。。。とか思うところもあるかもしれませんが、これは1患者の感想ですのでご理解ください。

手術を受けた感想

ぶっちゃけ、どうだった?

思ったよりめっちゃ怖かった

手術についてよくわかっているから怖かったのかもしれないし

普通に、患者としてawake(覚醒下)手術を受けるというのは怖いということかもしれないです

オペナースをしていると、「手術」が日常になっているのは事実で

日常になっている私でもやっぱり患者になったら怖かったです。

患者にとっては「手術を受ける」のは特別な一日であり、不安や恐怖でいっぱいになるものなんだと

看護師も医師も説明しながら色々やってくれて安心でした。

眼科の場合awake手術が多いのと時間も短いので特に、医療者同士の会話が気になるといったことはなかったですが

私の手術室でのawake症例だと、CVポート増設や内シャント増設とかは結構先生たちおしゃべりしたりしているなと。

局所麻酔の手術での私語など気を付けようと改めて思いました

患者の立場になると実感することがやはりあって、手術室看護師としての学びも多くあったなと思う手術経験でした。

痛かった?

ん~まあ、想定内って感じかなあ?
それよりは、笑気麻酔とはなんだったんだろうって感じ

表面麻酔と浸潤麻酔でしっかりと麻酔の効果があって、麻酔ってやっぱりすごいな~って実感しましたね。

笑気麻酔は、痛みを感じにくく、リラックスした状態になると言われていますが、、、

痛みに関しては比較的自制内で手術を受けられたのは、笑気麻酔の効果もあったのでしょう。

リラックスとか、軽い鎮静とかっていうのは私はよくわかりませんでした(笑)

それだけ、実は緊張していたのかもしれません!

普段、全身麻酔導入とかを見すぎかな(笑)過度な期待だったのかもしれませんね。

笑気麻酔を行っても行わなくても、料金は変わらなかったので、痛みは少なかったしよかったということにします。

レポみたら怖い~って思っちゃったよ

怖かったけど、オペは始まれば終わる。
終わったらクリアな世界が待っている!と思ったら乗り越えられたから、大丈夫。

もう一回受けたい手術かと言われたら、ちょっとご遠慮したいですけどね(笑)

手術室を出るときの心境

立ち上がった時に周りがよく見えて感動した。

ああ、あのメガネをもうしなくていいんだなって思ったら心弾んだ。

多少痛みを感じたことも、怖かったことも頑張って乗り越えてよかった

と思って歩いて退室しました。

手術終了後の流れ

本当は全部まとめて記事にしようと思ったのですが、なんだか長くなってしまったので分けてみました。

またこちらの記事に戻ってみていただければと思います。

See you again!

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