おはじぇみ🤙🌹
初めましての方も、いつもきてくださる方もありがとうございます。ジェミニです。
両下顎水平埋伏智歯に対して全身麻酔下で抜歯を行いました。
今日は、手術当日のことをお話ししていきます。
当日入院手術とは
全身麻酔での手術というと前の日から入院するというイメージを持つ方が多いと思います。
今は、手術の症例によって当日外来からそのまま手術室へ向かい、術後に病棟へ入院するというシステムをとっている病院が多くあります。
当日入院は病院にとってはベッドコントロールの向上につながり、患者にとっては入院費の削減とwin-winなのですが、患者が手術前の指示を守れないと安全に手術を行うことができません。
全身麻酔をかけるにあたって、食事は6時間以上、飲水は2時間以上経過していないと嘔吐や誤嚥のリスクが高まります。
今回の私の手術も当日入院となったので、術前に看護師より説明を受けました。
私の手術の予時間は15:30となっていましたので十分すぎる禁飲食時間です!
手術の時間は前後することがあること、午後の手術は一律でこの時間が制限となっています。
本音を言えば、6時に朝ごはん食べても問題ないじゃん〜?って気分でした笑。とはいえ、安全第一ですから従いますよ💕
手術前日の過ごし方
手術前日は、夜勤明けだったのでいつも通りに過ごしていました。
飲食は24時までの指示であり、20時半ごろに夕食を食べました。
お酒も飲んだし、普段と変わらない食事をしました。
1つ気をつけたこと。といえば、ニンニクを避けたということですかね笑
抜歯で口の中を操作されるから、胃から上がってくるニンニク臭はちょっと恥ずかしいですもん。
今はコロナ禍で抜歯の手術はN95マスクをつけているので臭いはほとんどわからないと思われますが笑
24時前にアイスを食べて食事終了でした💓
手術当日の過ごし方
私の場合は、手術当日は8:30〜12:00まで勤務でした。
ブラック企業やね〜
禁飲食で暇なんて、欲望にまみれるに決まってるから仕事してる方が良いと思って自分で午前中は勤務にしたの笑
と、いうわけで6時起床、9時までに500mlくらいのOS-1を飲みました。
運良く10:50にオペが終わったので250mlくらい飲み飲水終了です🥰
今は手術前日に入院してから手術を受ける人も術前の点滴はせずにOS-1を飲んでいることが多いです✨
術後の体調不良にも、普段の体調不良の時や二日酔いにも助かるのでOS-1をお家にストックおすすめです🥰
だったので、12:00に勤務が終わってからはシャワーを浴びたり荷物をまとめたり、Switchでゲームしたりしながら時間を潰していました。
自分の病院で手術を受ける!という場合を除き、普通は手術の日はお仕事はお休みかなと思います🤣
周術期外来での準備
14:00に外来へ行き、入院説明で渡された書類を提出し手術着に着替えて待機しました。
取り外せるものは全て取り外します。
- アクセサリー、金属類
- 湿布・ピップエレキバンなどの貼り薬
- 補聴器・入れ歯・コンタクトレンズ
- ブラジャー
- お化粧、ネイル
すっぴん、ノーブラでパジャマを着なくちゃいけません😂
カーディガンなどを持っていって上から羽織るのをお勧めします🥰
インナーも着れないから病院のパジャマ1枚だとちょっと寒いとの胸元チラチラするから羽織った方が安心💕手術前は体を温めましょう!
待ち時間は、スマホなどいじれたので時間潰しは困らなかったです。
執刀医の先生に手術部位マーキングをしてもらい、入院する病棟は荷物を置きに行きました。
待っているうちにオペ室にいく時間がやっと決まりました。
時間が決まっても、これと言って緊張することもありませんでした笑
私が新人さんや若いスタッフによく伝えていることですが
オペナースにとって日常である手術は、患者にとっては人生の大きな1日であることを忘れないように
そうはいっても、患者になってもオペナースの私はオペナースでした笑
ジェミニさん、お迎えに来ましたよ
まさかの口腔外科の先生が外来までお迎えに来てくれて一緒に手術室にいくことになりました❤️笑
紳士かあ〜〜〜💕
口腔外科と私
口腔外科は、今の病院に来て初めて関わる診療科だったので、最初の頃は器械や術式がわからなくて難しいなと感じたことも多かったです。
他の診療科で使用していた器械と違うものも多く、器械だしで迷ってしまったり、スムーズにできなかったり迷惑もかけていたのじゃないかなあと思い出しますね。
ただ、1年目から口腔外科係を担当し、物品を管理したり先生と相談をしたりと関わりは深かったです。
なので、親知らずのこともオペの時にチラリと相談したこともあってお願いしやすかったですね💕
また、執刀医の先生のサブスペシャリティの実技試験の時の手術担当が私だったり、他の先生の専門医試験の実技試験の手術担当も私だったりと何かと縁が深かったのです。
口腔外科の経験はあまり多くない私でしたが先生たちからも「ジェミニさんのおかげで安心して手術できました〜」と言ってもらえる関係を3年間で築けてこれたのはよかったです。
そんな信頼関係がある先生に手術をお願いしたので、私は安心しかなかったです💕
抜歯のための全身麻酔レポート
ここからは、オペ看がお送りする手術レポです。
今回は、外回り看護師を同期の仲良しナースに、器械だしは後輩ナースが担当してくれました。
麻酔科の先生は、普段一緒に仕事をしていて一番信頼と思っている先生にお願いしました💕
入室〜退室まで
本人確認や同意書を確認してもらったら、歩いて自分の手術する部屋まで移動します。
抜歯では洋服を脱いだりすることもありませんので、そのままベッドに仰向けになります。
心電図、血圧計、SpO2モニターを装着してもらいます。
今回はスロー導入と言って、点滴を取る前に吸入麻酔で眠らせてもらうことになっていたのでまず麻酔薬で眠りました。
※点滴を取って、点滴から麻酔薬を使用して眠る方法を行うことも多いです。
手見せて〜!いや〜失敗そうだし、スローでいくわ
元々は、点滴を先に取る予定だったのですが、朝担当の麻酔科の先生に腕を見せたらこう言われて吸入麻酔で眠らされました笑
コロナ禍になってからはサージカルマスクをつけた上から吸入薬を吸います。
何回か深呼吸をしていると、セボフルランという吸入麻酔がマスクから出てきてました。
じぇみちゃん、わかる〜?臭い??笑
わかるわかる!臭い〜〜笑
なんて、やりとりをしながら結構頑張って深呼吸してセボフルランを吸っていたけど、眠くならない。
ジェミニさ〜ん、わかりますか〜?
はーい
このやりとり3回くらいました笑
中々眠んないな〜
聞こえてましたよ、先生。と思っていると、めちゃくちゃ酔っ払って頭ホワンホワンになった時と同じ感じになってきて、お、薬効いてきた〜〜と思いました。
だんだんぐるぐるしてきて、でもまだ起きてるな〜って感じの時に
ジェミニさ〜ん、わかりますか〜?
まだわかるけど、返事しなかったです笑
あ、寝た。よし、点滴とるよ〜
まだ起きてる〜って思いながら、先生に腕をもたれたところで記憶が終了しました。
麻酔で眠ったようです❤️
ここからは私の記憶はありませんが、手術記録からお伝えしていきます。
左前腕に22Gルート(採血の針の太さくらい)確保してからは、吸入麻酔は中止し全静脈麻酔(TIVA)で行います。
吸入麻酔は術後の嘔気嘔吐を誘発しやすく、私は車酔いもするタイプだったのでTIVAでお願いしたいと事前に麻酔科と打ち合わせをしていました💕
普段は、気道確保のための挿管チューブは口から入れますが、今回は口の中の手術なので鼻から挿入(経鼻挿管)します。
左の鼻の穴でトライ→小さくて換気できず、右に経鼻挿管されました。
麻酔導入されると手術のための準備を看護師や医師がします。
抜歯の時は、目に消毒薬などが入らないように眼軟膏を入れびっちりテープで保護されます。
- 粘膜を切開し、埋まっている親知らずの周りを削る
- 右は歯冠分割し、スムーズに抜歯
- 左は歯冠分割したが根っこが曲がっておりさらに分割して抜歯
- 切開した歯茎の粘膜を左右4針ずつ縫合
簡単にまとめるとこんな感じです!✨
手術が終わると消毒薬や血などを綺麗に拭き取ってもらい、麻酔から覚ましていきます。
実際に手術室で患者さんを見ていると、麻酔から覚めて挿管チューブを抜くまでが結構しんどそうに見えるのですが(むせたりして苦しいので)そこらへんの記憶はほとんどありませんでした。
じぇみちゃん、終わったよ〜わかる〜?
はっ!と眼が覚めて、わかる!聞こえる!だけど、なんか声が出せない?まだ挿管されてる?いや、違うな。唇痺れててうまく喋れない!!って気持ちになり、うんうん。と頷きました。
ま〜じ、鼻の穴ちっちゃくて大変だったわ〜
先生!ごめんね!って気持ちでいっぱいになりながらも、なんとか出せる声で感謝を伝えました。
ありがとうございました!
目は覚めたけど、めっちゃ眠くて起きても起きても睡魔に襲われる感じで手術室からベッドで搬送されていきました。
痛み大丈夫?今、16時半だよ〜
はやっ!!
私も患者さんは寝て起きた時時間を聞いて来る人がおおいので、終わった時間をお伝えするのですが、同期もちゃんと伝えてくれました。
15:00入室で今16:30はめっちゃ早い!さすが、麻酔科の先生と口腔外科の先生!!と思いましたし、そんなに大変な手術にならなくて済んだんだなと思って安心しました。
何より17時を過ぎてしまうと、みんなに残業させてしまうので、時間内に終わってよかった〜💕と同僚として思いましたね。
手術室から出た後はリカバリールームへ移動して、病棟の看護師へ申し送りがされます。
移動してきたことは覚えているのですが、もう眠くて眠くて。。。
同期が申し送りをしていてくれてるな〜っていう記憶がうっすらあるくらいです。
エレベーターをでて、病棟の階まで移動しているあたりも意識は朦朧としていました。
病棟のベッドで移動をするので、そのまま部屋に到着し受け持ちの看護師さんに挨拶をされてバイタル測定をされました。
が、名前も覚えてないしされるがままって感じで眠ってしまいました。
全身麻酔を体験した感想
ICLを受けたときにも思ったより緊張しないなとは思ったのですが、今回もでした。
手術台に仰向けになってからは、されるがままだったな〜という感想です。
私は手術室看護師だから次に何をされるかがわかっているので、不安に思うことはなかったですが看護師が次にすることを一つ一つ声をかけてくれることは安心につながりました。
知っている人に囲まれる緊張感はあったけど、何より聞き慣れた声っていうのは安心でした💕
セボフルランはとにかく臭くて、子供の麻酔導入では「臭い!いやだ〜」とぶんぶん拒否されるのもわかる気がしましたね。
フレーバーマスク(ピーチ、チョコレート、バニラなど匂い付きのマスクを小児のオペではよく使います)を使ったところでセボフルランの臭いは多分かき消せないなとも思いました笑
もちろん、手術中のことは全く覚えてないですし、手術中に目が覚めるなんて恐怖体験もありませんでした✨
普段、術後訪問や2回目の手術の患者さんの術前訪問に行った時に手術のことを聞くと
起きたら病室でしたね〜
と言われることが結構多くて、麻酔覚醒時のことってあんまり覚えてないんだなあって思っていました。
私たちは、麻酔から覚めて目が開いた患者さんに声をかけると、頷いたり反応が見られるので「起きている!」と思うのですが、患者さんたちはあまり覚えていないようです。
実際に自分が手術を受けて見て、起きたら病室!ではなかったものの、オペ室で麻酔から覚醒した時は、本当に眠気がすごくて、意識が朦朧としたので患者さんたちが言う事わかりましたね。
眠っている間の時間感覚というのは全然なくて、目が覚めた時に何時なんだろう?と思いました。
実際に私の手術は短時間だったのでわかりませんが、8時間などの長時間手術を受けた人たちはどんな感覚で目覚めるのだろう?と気になりました。
術後経過についてはまたお話していきますね。
オペナースとして、全身麻酔を体験したというのは大きな出来事だったなと思います。
手術室看護師の役割
病棟のナースやオペ室を知らない人たちに時々言われることがあります。
手術室に看護があるのか?
オペナースをやってきている私からすればあります!!!と思うし、言いたいこともたくさんある。
ただ今回患者側で手術を受けて感じたことは
看護師の声かけには不安を軽減させる、安心感を与える力がある
オペ室だろうと、病棟だろうとどこでも同じです。
オペ室の看護師との関わりは本当に短いし、名前や顔も覚えていてもらえないことも多いです。
でも、緊張している場面や、手術が終わって意識が朦朧としている中でも丁寧に声をかけてもらえるというのは安心につながると実感しました。
手術台に横たわるとされるがままで、本当にまな板の上の鯉って感じがしました。
だからこそ、説明や声かけが大切ですね。
手術室看護師の皆さんも、入室して患者の意識がなくなるまで、やることもたくさんあって大変ですが患者さんとの関わり、声かけは大切にしてほしいなと思いました。
終わりに
全身麻酔で親知らずを抜歯する手術を受ける場合の前日から手術室での過ごし方、体験談をお話しました。
1泊2日の入院でできる手術なので、局所麻酔と全身麻酔で迷っている方がいたら参考になると嬉しいです。
病棟に帰ってからの記録はまた記事にしていきます❤️
See you again!
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