1回目の適性検査のコンサルテーションで話を受けた内容についてまとめていきます。
- ICLの基本的なことを知りたい
- 合併症のリスクを知りたい
- 手術までの流れを知りたい
- 術後の制限とかってある?
私が行っている病院における内容ですので、病院によってはスケジュールなどが変わってくる可能性はありますので、ご了承ください。
ICL手術の特徴
- レーシックが受けられない強度の近視・遠視・乱視が矯正可能。角膜が薄い患者でも有効である
- 白内障の手術とは異なり、水晶体は操作しないため調整力は変化しない
- レンズを取り出すことによってもとに戻すことができる
手術の流れ(ホールICL)
無料の検査で、手術をうけることができるかどうかを判断
検査前の生活制限はなし
散瞳検査をするので術後3~5時間は車の運転が不可&手元はよく見えなくなる
検査前の生活制限があります。
- ソフトコンタクトレンズは3日間装用中止
- ハードコンタクトレンズは4週間装用中止
採血検査で感染症の有無を調べます。
検査後の制限は特になし
レンズが到着するまでの時間は在庫によりそれぞれである
- 国内に在庫あり:1週間程度
- 海外に在庫あり:1か月程度
- レンズをあたらに作る場合:3か月程度
レンズ代の支払い 50万(乱視矯正用)
私はクレジットカードで支払いました。
レンズ注文後はキャンセル不可です
レンズが病院へ到着すると、病院から電話が来るので手術日程を決めます。
両眼同時手術が可能
- コンタクトレンズは3日前から装用中止
- 手術2日前からアイメイク禁止
- 手術3日前から点眼薬を使用
- 手術翌日午前中(必須)
- 1週間後
- 2週間後
- 1か月後
- 2か月後
- 3か月後
- 6か月後
- 1年
- 1年以降毎年1回検査
術翌日は午前中必ず検査を受けるようにとのことで、それ以降は1.2日のズレなどは大丈夫だそうです。
術後の過ごし方
レーシック手術にくらべると制限がたくさんあります。
図にまとめてみました👇
項目の補足
基本的には、1ヶ月間は目に水が入るのを避けること!
これはやっていいかな?と迷った時はそう考えてください。
手術当日の安静
横になって寝ていろ!ということではありませんが、短い時間で終わる手術ですが体にメスをいれ侵襲的なことをしているのは事実です。
ゆっくり体を休めましょう。
私は仕事を休みにしました。
お風呂関連
3日間髪の毛を洗うことができません。
2日目からは美容院などて顔を濡らさないシャンプーを受けることは可能だそうです。
外出時
保護メガネの装着
クリニックで、花粉症の人がつけるようなゴーグルっぽいメガネを無料でくれました。
サングラスや伊達メガネでもOKだそうです🙆♂️
寝る時
保護用眼帯を着用する
商品としてはこんな感じのものです👇
病院からもらえるものなのでご安心ください✨
これを両目にかぶせて、テープで止めて寝ます。
寝ている間に目を擦ったりしないようにするためです。
白内障のオペ後のおばあちゃんたちに渡してきたけど、自分がこれをつけて寝る日が来るとは…
お化粧
女性の皆さんは結構大変ですよね。
マツエクをつけることはOKだそうです。
ただ、手術の時はまつ毛も一緒にテープで固定して、目が閉じないようにして手術をします。
なので、手術によってマツエクが取れてしまうことは多いにあるそうです。
目の手術では、結構しっかりしたテープで目の周りを止めるので、マツエク取れるのは覚悟❣️どれくらい取れちゃうかは、白内障の手術はおばあちゃんばかりでマツエクついてないから私はわかりません🙅♀️
スポーツ
目を濡らさないことが基本
なので、スポーツは汗をかく行為なので難しいですね。
何かあってもいやなので、1ヶ月はフィットネスは休会にする予定!
合併症について
パンフレットにそって説明してもらった内容について、看護師の視点も交えながら解説していきますね。
視力の安定まで時間を要する
角膜浮腫などにより視力が安定するまでの3か月程度かかる
手術が終わった瞬間からよく見えることが多いそうですが、視力が安定するまでは時間が少しかかります。
手術後に目を使う仕事などがある人は注意が必要ですね。
私もオペ室勤務なので、仕事内容は調整してもらうつもりです。(針糸細かい手術の器械出しとかは難しそう。)
矯正不足・過矯正
100%の制度で手術が行われるわけではない
つまり、術後に近視・遠視・乱視が残ることもあります。
屈折矯正手術後にも、眼鏡が必要になる場合もある。
今までの分厚い眼鏡からしたら、すごく薄い眼鏡になる。それならまあ許容範囲かなと思いましたね。(例えば、映画館の時だけ眼鏡をかけるとか、車に乗るときだけ眼鏡をかけるとかは私の中では許容範囲)
手術体験記(失敗談)のブログもインターネット上には多く見受けられますが、過矯正が原因であることが多いように感じました。
私は、今の視力から2.0になりたい!という思いよりも、0.8~1.0くらいもあれば十分だろう。と思っていますね。
2.0なんて見えていたころを思い出すことができないですし、目がめちゃくちゃよくなりたい!というよりは、私生活で困らない程度の視力が欲しい。ただそれだけでした。
どれくらいの視力を出すことを目標にするのかを医師としっかり相談してレンズを決めましょう
疼痛・異物感
術後の疼痛や異物感ですが、、メスで切って、目の中にレンズを入れてるんですよ!?
痛くなったり、しみる感じがしたり、変な感じがするのは当たり前ですよね。
痛み止めが処方されますので、対処しましょう。
ただ、おかしいと感じるほどの痛みであれば眼科へ連絡する必要があります。
内服薬での鎮痛剤(ロキソニンなど)が処方されます。
痛みを我慢する必要はありませんので、痛ければ飲む。
薬効が切れる時間(6~8時間)に合わせて痛みが出る前に内服するで大丈夫です。
というのが、局所麻酔手術で普段、私が実際に患者さんへお伝えしていることです。
眼圧上昇
手術で使用する薬や、手術による一時的な炎症によって眼圧上昇が起こることがある。
また、レンズサイズが合わなかった場合眼圧が上昇することがある。
手術の炎症に伴うものであれば、経過観察で回復していきますが、眼圧については術後の定期検査でも見ていくそうです。
- 気分不快
- 頭痛
- 嘔吐
- 放置すると、視野欠損
術後処方される内服薬は適切に服用すること、症状が現れた場合は受診することが重要です。
内皮細胞減少
術前検査で調べた内皮細胞です。
コンタクトレンズの長期使用でも減少すると言われていますが、手術侵襲によっても内皮細胞は減少します。
術後の定期検査で継続してみてもらう部分で、視機能に影響するほどの内皮細胞減少があるとレンズを抜去する可能性がある。
ハロー・グレア現象
ハロー現象:くらいところで光をみると周りに薄いリングがでること
グレア現象:光を中心にスジ状の光がでること
多焦点レンズを眼内に挿入すると起こる現象ですが、慣れていくものだそう。
ただ、夜の運転などで気になる人は結構いるそうです。
私はそもそも乱視が強くて、コンタクトの度数合わなくなってくると、夜なんてもう信号全部繋がって見えてることあったよ😭
結膜下出血
結膜に内出血が起こり、白目が赤くなることがあるが、2週間程度で自然に回復
私の職場で受けた先輩も1週間くらいは、目が赤かったですね。
痛みは特になかったそうです。
目赤いね、大丈夫?
ってよく言われるのが面倒だったそうです✋笑
感染
通常眼内レンズ挿入術では、傷口を縫合するということはありません。
それほどの小さい傷(自然治癒)で手術が行われているのですが、それでもメスを入れています。
傷口からの感染のリスクはあります。
術後の過ごし方でも目を保護し、清潔に保つことをくりかえし言われます。
また、術前から術後にかけて感染予防に抗生剤の点眼があります。
しっかりと予防対策をして、感染を起こさないようにする必要があります。
乱視の増強
- レンズの挿入にあたり乱視が出現する可能性がある
- 術後の自然経過でも乱視が変化する場合がある
目を切開するわけですから、リスクとしては仕方のないものになります。
術後自分が乱視が出現するかどうかは神のみぞ知るですからわからないことですね。
白内障
レンズが水晶体の前面に接触することで混濁が起こり白内障を起こすことがあります。
混濁した場合でも、視力に影響を及ぼさない程度の白内障で治療を必要としません。
まれに、視力に影響がでるほどの混濁を生じた場合は、再手術になる可能性がある。
光の輪
ホールICLはレンズの真ん中に穴が開いているものであり、光源を見たときに光の輪が見えることがある。
これも、体験記等を読むと最初は気になるが徐々に慣れるそうです。
ここまでは、しっかりと文章を説明していただいた合併症です。
次項は、参照しておいてください。の内容でした。
レンズの位置異常
眼内に挿入したレンズの位置がずれたり、瞳孔の形が変形することがある。
見え方に影響することはほぼないが、影響がある場合には位置調整の再手術を行う場合がある。
矯正視力の低下
術前よりも矯正視力が低下することがある
瞳孔ブロック
非常にまれな合併症ではあるが、怖い合併症でもあります。
レンズと虹彩が接着し、房水の流れが悪くなることがある=急性緑内障発作と同じことが起こるということです。
急激な眼圧上昇により、目のかすみ・痛み・頭痛・目の充血がおこります。
治療法としては、点滴や内服薬で眼圧を下げ、必要に応じてレーザー治療や手術を行います。
先ほど眼圧上昇で述べた症状が強く出る場合は手術を受けたクリニックにすぐに連絡をしましょう。
また、夜間で連絡が通じない場合などは近くの救急外来へ問い合わせをし受診しましょう。
ほおっておくと、失明する可能性もあるものです。
手術を受けるかどうかを自分で決める
術前検査に行き、身体的には手術の適応がある。
合併症についても説明をしっかりとされた。
あとは、自分が手術を受けるかどうかですね。
医療者であるため、上記の合併症の説明の理解はスムーズですが、一般の方は聞きなれない用語、知らない内容がたくさんあると思います。
自分が理解して納得できるまでは質問をしましょう。
また、事前に知識を深めておくということも大切です。
モノやサービスを購入するときも調べますよね?
初対面の店員さんがおすすめするものをそのまま買うのであれば、それはカモです。
医療というのは良心的活動的なイメージもあるかと思いますが、ビジネスでもあります。
保険診療であれば、医療費は国が定めたものでありますが、自由診療は違います。
同じ手術でも値段が異なり、治療を行うかどうかも患者が自分で決めます。
病院からすれば、説明をして同意を得られた手術であれば合併症が起きても説明した通り、リスクがあるといいましたよね?ということです。
株を購入して、大損しても誰も責任を取ってくれませんよね?リスクのある取引ですと明記されたものを購入しているのですから。それと大枠の意味では同じです。
病院から見れば、私たちは患者様であり、お客様であり、悪い言い方をすれば、カモでもあり、お金でもあるのです。
患者はより健康になりたい=医療者は患者により健康になってもらいたい
基本は、対等な関係であることは忘れてはいけません。
もちろん医療ですから合併症に対しての治療は行ってくれるのが当たり前です。
が、その病院がなくなってしまうと、その後の治療を受けるところを探さなくてはならず「〇〇難民」と呼ばれてしまうのです。
- 手術についてよく調べること
- 手術を受ける病院についてよく調べること
- 自分が納得し、リスクを許容して手術を受けること
これが大切なポイントになるのではないかなと思います。
おわりに
以上がコンサルテーションで説明を受けた内容でした。
自分が感じたこと、普段の仕事と共通するところもあったので記述させていただきました。
適応検査に行くとこういった話をされるということがわかったのではないかと思います。
事前知識を入れて適応検査に行くことをお勧めします。
実際に手術を受けた前後の生活については、また術後にブログに書いていこうと思っています✍️
ICLを検討されている方の一助になれば幸いです。
See you again!
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