「育休明け、休みたい」と検索していた私へ。【第2話】
育休明け、休みたい──。そんな気持ちを抱えながら復職し、2か月で休職した看護師の記録です。
前回のお話
育休延長や連続育休を考えながら過ごしていた私。保育園の合格通知を受け取り、「あ、復帰するんだ」と現実を突きつけられたところまでを書きました。
▶ 第1話はこちら「育休明け、休みたい」と検索していた私へ。【第1話】復職2か月で休職した看護師の記録
「何がおめでとうなんだろう。」
保育園の合格通知を受け取った私は、一気に現実モードになりました。
正直、希望していた保育園は4園だけ。
「このまま育休生活が続くんじゃないかな。」
そんな気持ちもどこかにありました。
だから、合格通知を見た瞬間は嬉しいというより、
「あ、本当に復帰するんだ。」
という気持ちの方が大きかったように思います。
夫に「保育園受かった!」と連絡すると、その日はケーキを買って帰ってきてくれました。
「おめでとう!」
そう言ってくれた夫。
でも、その時の私は思いました。
「何がおめでとうなんだろう。」
仕事を続けられることは嬉しい。
でも、息子と過ごす時間は確実に減る。
夫の仕事は今まで通り忙しい。
ワンオペに近い生活は変わらない。
私は本当に仕事と育児を両立できるのだろうか。
疲れてしまって、息子に優しくできなくなるんじゃないか。
そんな不安が次から次へと押し寄せてきました。
正直、あの日食べたケーキが美味しかったのかも、あまり覚えていません。
その夜、私はただ泣いた
その夜、布団に入ると、それまで張っていた糸が切れたように涙が止まりませんでした。
何がそんなに不安なのか、自分でもうまく言葉にできません。
「仕事のこと?」
「息子のこと?」
「生活のこと?」
きっと全部だったのだと思います。
とにかく泣きました。
夫は何も言いませんでした。
落ち着くまで、ただ隣にいてくれました。
翌朝、夫に送ったLINEが今も残っています。
保育園が決まって、嬉しいような寂しいような、先の生活の不安とか一気にあって気持ちの整理がつかなかった。
ただ淡々と決めなきゃいけないことを決めて保っていた気持ちが、お布団で横になったらなんだかよく分からないことになってしまった。
今読み返しても、「あぁ、この時の私は本当にいっぱいいっぱいだったんだな」と思います。
その後、もう一度夫婦で話し合いました
夫は言いました。
「まだ息子と一緒にいたいなら、無理に復職しなくてもいいんじゃない?」
実は、連続育休を考えていた頃に、週3日だけ通う幼稚園の1歳児クラスにも申し込みをしていました。
妊娠中や産後、毎日ずっと家にいるよりも、週に数日は思いきり遊んで帰ってきてくれる場所があったらいいな。
そんな気持ちで申し込んでいた場所でした。
保育園が決まったらキャンセルするつもりでしたが、夫は
「費用のことは気にしなくていいよ。」
「生まれてからずっと子育てしてきたんだから、少し預けて休んでもいいんじゃない。」
と言ってくれました。
保育園が決まったからといって、復職するしかないわけではありませんでした。
もう一度、夫婦で話し合いました。
そして私は、
「一度、復職してみよう。」
そう決めました。
「共働き」を始めるための保育園だった
この頃から私は思っていました。
保育園は、「私が仕事をするため」のものではありません。
夫婦で共働きを続けるためのものです。
だから、保育園の準備も、復職の準備も、私一人で抱えるものではない。
そう考え、復職までの約2か月間は、夫婦で生活を組み立てる時間になりました。
後になって夫に、「あの日どうして『おめでとう』って言ったの?」と聞いたことがあります。
夫はこう話してくれました。
「保育園に受かるかどうかで仕事を続けるか決めるって話だったから、不確定だった未来に答えが出た。一緒に頑張ろう、っていう意味だった。」
その言葉を聞いて、ようやく夫の「おめでとう」の意味が分かりました。
でも、あの日の私は、その言葉を受け止める余裕がありませんでした。
不安で立ち止まるより、「どうしたら回るか」を考え始めた
復職の日は決まっています。
未来を不安がっていても、その日は待ってくれません。
だから翌日から、私の頭の中は一つのことでいっぱいになりました。
「どうしたら生活が回るだろう。」
夫婦で働き続けるには、何が必要なのか。
どんな準備をしておけば安心できるのか。
気がつけば、頭の中は毎日そのことばかり考えていました。
今振り返ると、「休みたい」と思うようになった原因は、復職してから突然始まったものではなかったのかもしれません。
保育園が決まったあの日から、私はずっと考え続けていました。
もちろん、その頃の私はそんなこと思っていません。
「できる準備は全部やろう。」
「ちゃんと準備すれば、きっと大丈夫。」
本気でそう信じていました。
次回予告|「できる準備は全部やった。」
泣いていても、復職の日は近づいてきます。
だから私は翌日から、
「どうしたら家族の生活が回るか。」
その答えを探し始めました。
夫婦で何度も話し合い、
シッター、家事分担、病児保育、ベビーシッター券…。
使える制度はすべて調べて、「できる準備は全部やろう」と決めました。
次回は、復職前の2か月で私たちが考え続けた「生活設計」について書きたいと思います。
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